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『朝日新聞』山形版 2005年5月17日付 山形大学長選5人立つ セクハラなど 学内に課題山積み 山形大学の学長選の候補者5人が16日、公示された。国立大学法人となっ て初の学長選。昨年は工学部と人文学部で教授によるセクハラ問題も発覚して おり、学内外の注目度は高い。 同大は04年4月から国立大学法人となり、学長は研究者としてだけでなく、 入学志願者の募集や人事権、予算の編成などに広範な権限を持つ。このため、 新しい学長の選考には経営手腕も問われる。 30日に学内投票があり、上位3人を選ぶ。3人は翌31日、6学部長と病 院長、さらに学外の有識者7人を加えた14人の「学長選考会議」で面談した 後、協議して決定するため、最高得票を得た候補者が選出されるとは限らない。 立候補したのは遠藤剛副学長、粕渕辰昭前農学部長、加藤静吾理学部長、仙 道富士郎学長、中島勇喜農学部長の5人。 遠藤副学長が医、工学部から、仙道学長は人文、地域教育文化学部などから それぞれ推薦を受けており、両氏の事実上の一騎打ちとの見方が支配的だ。 これまで学長選は教授、助教授、専任講師のみによる選挙だったが、今回か ら助手や課長補佐相当の事務職員、医療職員の部長らにも選挙権が与えられ、 有権者の数は大幅に増加した。 学内有権者数は854人。任期は9月1日から4年だが、仙道学長が再任し た場合は2年。新学長は31日午後4時半ごろ決定する予定。 学長立候補者(五十音順) 氏名 年齢 学部 役職 遠藤 剛 65 工 副学長 粕渕辰昭 61 農 前農学部長 加藤静吾 60 理 理学部長 仙道富士郎66 医 学長 中島勇喜 61 農 農学部長 |