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『日本経済新聞』2005年5月11日付

愛媛大学、セルフリーサイエンスの株式12%超を取得へ


 愛媛大学は10日、同大発のバイオベンチャーであるセルフリーサイエンス
(横浜市、尾沢哲社長)の株式2400株(発行済み総数の12.3%)を今月中に取
得すると発表した。元社長の名取幸和氏から無償で譲り受ける。3月に文部科
学省が国立大学法人の株式取得を条件付きで容認する姿勢を打ち出したが、
「第一号の適用事例になる」(愛媛大)としている。

 セルフリー社は上場を目指しており、愛媛大は上場後に株式を順次売却する
方針で、売却益を研究資金などに充てる。記者会見した小松正幸学長は「非常
に感謝している。人材育成など研究の発展を図りたい」と述べた。小松学長は
さらに、教職員ら約20人が保有する計400株の寄付も求める考えを示した。