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『京都新聞』2005年5月11日付

電気、電子系学科新設へ 滋賀県立大独立法人化


 2006年度の滋賀県立大(彦根市)の地方独立行政法人化に向け、県は6
月、同大学工学部の学科再編の調査委員会(仮称)を発足させる。地域貢献を
強化するため、県内の産業界から要請の強い電気、電子系学科を新設する方向
だ。

 工学部には現在、材料科学と機械システムの二学科がある。しかし、県内の
事業所(従業員4人以上)のうち、電気、電子にかかわる事業所は全体の約1
割を占め、製造品出荷額ベースでも全体の2割を超えるため、人材育成などの
観点で企業や学内から電気、電子系学科の設置を求める声が出ている。

 調査委員会は学識者や県内の産業界の代表ら10人前後で構成。立命館大、
龍谷大の理工学部とのすみ分けや、具体的な研究分野、産学連携の強化策など
を1年かけて検討し、学科再編の具体案をまとめる。県は同委員会の報告を基
に再編計画を策定し、独立法人化後の中期計画や中期目標に盛り込む方針だ。