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新首都圏ネットワーク


『北海道新聞』2005年5月5日付

小樽商大が小樽と札幌の両商工会議所に入会 企業との連携狙う


 【小樽】小樽商大(秋山義昭学長)は企業との共同研究などを活発にするた
め、小樽、札幌の両商工会議所に入会した。同大によると、国立大が地元商工
会議所の会員になるのは珍しいという。

 同大が商工会議所に入会したのは《1》企業との共同研究や受託研究を進め
やすい《2》学生のインターンシップ(職業体験)を行う際に、会員企業の協
力を得やすい《3》就職情報が集まりやすい−などの利点があるためだ。

 秋山学長は「法人化によって、大学の個性や特色をより強く打ち出さなくて
はならなくなった。いずれは会員企業が専門職大学院(ビジネススクール)の
学生として、社員を派遣してくれるようになれば」と期待する。

 同大は起業を支援する同大のビジネス創造センターが地元企業の新たな取り
組みの相談に乗るなど、商工会議所への協力を惜しまない考えで、商工会議所
側にもメリットがある。

 小樽商工会議所の長沢正往事務局長は「産学連携がより身近になり、喜ばし
い。大学の専門的な知識を会員に提供することで小樽の経済活性化につながれ
ば」と話している。札幌商工会議所によると、私立では北海道東海大、札幌国
際大などが既に会員となっている。