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新首都圏ネットワーク


『中国新聞』2005年4月28日付

山口県立大が共生センター開設


 山口県立大は二十七日、地域のニーズを探って学内の研究、教育機能を役立
てる「やまぐち共生センター」を開設した。公立大学法人化に向けて、より地
域に密着した運営姿勢をアピールする。

 学外との窓口として、企画調整室を設けた。自治体や企業などのニーズを総
合的につかんで、大学全体で、どんな研究や教育が提供できるかを模索する。

 この日、開所式があり、県や学内外から約五十人が出席。岩田啓靖学長はセ
ンターの役割について「地域貢献のための事業を、いかに実施するか。地域の
中で、重要な機関として重みを増すよう努めたい」とあいさつした。

 共生センターは、産学官連携に関する受託研究や共同研究をメーン事業に一
九九九年七月に設立した地域共同研究センターが前身。今年四月に組織を改編
し、名称を変えた。同時に、従来の七人から、研究員らを増員して二十一人に
した。

 同大では、研究、教育の柱に、産学官連携の推進、生涯学習、高齢の三部門
を掲げている。産学官連携では、本年度から県内の三地域で、地域の課題、ニー
ズなどを探る交流事業に取り組む。

 生涯学習では、徳地町で廃校などを活用した「サテライトキャンパス」を新
設し、少人数の専門的なゼミナール方式の講座を始める。