トップへ戻る  以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


『山陰中央新報』2005年4月26日付

島根県大学改革諮問会議が初会合


 島根県立三大学・短大の統合・独立行政法人化を協議する島根県大学改革諮
問会議の初会合が二十五日、松江市内で開かれた。定員と志願者数が一致する
大学全入時代の到来を踏まえ、委員からは個性的な大学づくりを求める意見が
出た。

 同会議は、県内外の教育関係者ら七人の委員で構成。統合の対象となる浜田
市の島根県立大、松江市の県立島根女子短大、出雲市の県立看護短大の三大学
の学長も特別委員として参加した。

 座長に就いた兵庫教育大の梶田叡一学長は、統合後の大学の在り方について
「個性のない大学は生き残れない。島根らしさを前面に出すべき」と強調。県
立大の宇野重昭学長は「地元高校から積極的に生徒を送り込んでほしい」と要
望した。

 二〇〇七年四月からの統合・法人化の姿については、法人化した島根県立大
学を設置し、県立大と、両短大を再編してつくる短期大学部とを併設して置く
との基本計画の骨子を、県が説明。次回会議から議論していく。

 諮問会議は同日を含めて四回開かれる。次回は五月二十三日の予定。県は同
会議の報告に基づき、九月に大学改革基本計画を策定する。