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新首都圏ネットワーク


『毎日新聞』千葉版 2005年4月21日付

県教委:千葉大教育学部と連携、講師陣が高校で授業−−木更津など3校


 県教委は今年度から、千葉大教育学部と連携し、同学部の講師陣が県立高校
で授業を行うプログラムを始めた。千葉大では、少子化に伴う入学志望者の減
少などから、県内の受験生らの取り込みを図っており、高校生に早い時期から
特色のある教育を受けさせたい県教委と利害が一致した。都道府県教委が大学
と連携するケースは珍しいという。

 プログラムの対象となるのは、同学部への進学率が高い千葉女子、千葉東、
木更津の3校。今月から9月にかけ、同学部の明石要一学部長ら教員7〜9人
が訪問し、1時限90分の授業を15回程度行う。科目は環境、芸術、教育、
国際問題などで、高校の学習課程では学ぶ機会の少ない内容について講義する。
授業を単位認定するかは各校の判断に任される。

 プログラムではこの他に8月下旬、安房高校(館山市)を会場に、同学部の
教授陣による夏季集中講座も予定しており、「生命」や「コミュニケーション」
をテーマに計8講座を開講する。

 県教委生涯学習課は「教員を目指す高校生に大学での授業に触れてもらえば、
モチベーションも高まるだろう。『キャリア教育』的な側面もある」と話して
いる。【吉岡宏二】