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『京都新聞』2005年4月21日付 「団塊」が退職、教員養成へ連携 府教委と大学コンソーシアム 京都府教委の田原博明教育長と大学コンソーシアム京都の上英之事務局長が 21日、上京区の教育庁で懇談した。いわゆる「団塊の世代」が退職期を迎え、 優秀な教員獲得をめぐる地域間競争が激しくなる中、即戦力となる教員の養成 に向け、両者が連携を強めることなどを確認した。 府教委は昨年度、京都教育大と連携し、教員志望の学生が府内の小学校で半 年間の実習を体験することで教員としての自覚や能力を身につける「教員養成 サポートセミナー」を実施。本年度は対象をコンソーシアムに加盟する全51 大学に拡大し、インターンシップとして府内の小、中学校5校で学生を受け入 れる。 懇談では、田原教育長が「今の養成制度(教育実習)は短期集中型で、子ど もからみると『非日常』にすぎない。学校での事故や不登校児童への対応など、 実践的能力を身につけるには長期的な訓練が必要」と、セミナーの意義を説明。 上事務局長は人材育成としての効果にも期待を込め、「職業観の育成や将来の 目標意識が高まれば、学習意欲にもつながる」などと話した。 |