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新首都圏ネットワーク


『山陰中央新報』2005年4月21日付

島根大学が大学憲章制定へ


 島根大学(松江市西川津町)は、大学の使命や改革の方向性を示した「大学
憲章」を制定することを決め、策定作業に入った。教職員と学生が一丸となり、
独立行政法人化に伴う新しい大学を作るための指針にすると同時に、社会に向
けて大学の存在意義をアピールするのが狙い。学生も含めて内容を議論し、今
年十月までにまとめる予定。

 憲章制定は、教職員や学生を対象にこのほど開いた学内研修会で、保母武彦
副学長が提案した。

 この中で同副学長は、高校卒業者と大学定員が同数になる「全入学時代」を
控え、学生を含む大学構成員が目標を共有し、魅力ある大学を作る必要性を強
調。

 本年度の大学院入学者が定員割れするなど、大学の厳しい現状も説明しなが
ら、「法人化してまだ一年という甘えが許される状況ではない」として、大学
の使命を「地域に根差し、社会をけん引する個性輝く大学の創造」とする独自
の憲章案を提示した。

 具体的な憲章の中身は、今後、教職員、学生をはじめ、同窓会や地元経済界
などからも意見を求め、詰めていくが、同副学長によると、十−十五年先の島
根大学の役割を見据えたものにしていくとしている。