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『毎日新聞』奈良版 2005年4月19日付 先端科学技術大学院大学:「研究インターンシップ」協定、東芝と結ぶ−−生駒 ◇企業の研究現場体験 奈良先端科学技術大学院大学(生駒市)は、東芝と「研究インターンシップ」 協定を結んだ。短期ではなく、企業の具体的な研究目的に沿って、数カ月間に わたり企業の研究開発現場を体験させるのが狙い。同大学がインターンシップ 協定を結ぶのは初めて。安田國雄学長は「企業で実際に役立つ研究の方法を学 び、学生の実務能力を高めたい」と意気込んでいる。 情報科学、バイオサイエンス、物質創成科学の各研究科の学生が対象。修士 課程は1、2カ月、博士課程は最大6カ月を予定している。東芝がソフトウエ ア、半導体、情報通信などの具体的な研究テーマを示した上で、学生が参加し たいテーマについて応募する。両者で検討した上で人選と派遣期間を決める。 東芝は既に大阪大、名古屋大と協定を結んでおり、3大学合わせて約50人 の学生を、同社の国内6研究所で受け入れる予定。奈良先端科学技術大学院大 学については、約10人を予定している。学生の教育を通じて、大学と企業の 交流を深め、将来の共同研究など産学連携につなげる目的もあるという。 東芝の東実・執行役上席常務は「少子化の中で、日本が生き残るには人材育 成しかない。そのための協力ができれば」と話した。【大森顕浩】 |