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『西日本新聞』2005年4月15日付

佐大学長選 推薦人学外OK 国立大初 地域に門戸開放


 佐賀大は十四日、新しい学長選考方法を発表するとともに、次期学長候補の
推薦受け付けを始めた。学内の助手以上の教員しか推薦できなかった規則を改
め、学内外を問わず二十歳以上に推薦資格を拡大したのが特徴。文部科学省に
よると、推薦者の門戸を学外に開いたのは全国の国立大で初めてで、同大は
「より地域に開かれた大学にするのが狙い」としている。

 選考方法は、古川康・佐賀県知事なども加わった学長選考会議(十四人)で
議論。独立行政法人化に伴い、国立大も競争の時代に入ったことから「大学へ
の社会の関心を高めることが必要」との認識で一致し、推薦資格の拡大を決め
た。

 また、新たに一般・医療部門の職員らも参加した「意向調査」を導入。二度
の選挙で得票順に三人程度に絞り込むもので、最後は学長選考会議で決定する。
選考会議議長の辻健児・同大文化教育学部長は「法人化では経営面の手腕も問
われ、職員や地域の意向も重要」と改正理由を説明した。