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新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2005年4月13日付

ロシアで大学生の抗議拡大 無料教育、奨学金維持求め

 【モスクワ13日共同】旧ソ連時代の恩典廃止政策に不満が高まるロシアで、
無料教育制度の維持や奨学金の増額を求める大学生の反政府集会などが目立ち
始めた。住宅費などの恩典廃止に対する年金生活者らの街頭抗議に続き、若年
層に反政府機運が拡大したことで、プーチン政権は対応に苦慮しそうだ。

 モスクワ中心部では12日、政府が検討している教育制度改革で、無料教育
の原則が崩れ、実質的な授業料が導入される事態を恐れる大学生や大学教官ら
4000人以上が集会を開催。西部のニジニーノブゴロド市などでも同様の集
会があった。

 モスクワの集会では「無料教育に手を付けるな」などのプラカードが掲げら
れ、内閣総辞職を求める決議を採択した。

 集会には野党の「祖国」やロシア共産党の代表も参加。プーチン政権は、旧
ソ連、ロシアを通じて存在しなかった組織化された反政府学生運動に発展し、
野党と連動する事態を警戒している。