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新首都圏ネットワーク


『朝日新聞』北海道版 2005年4月8日付
北大ブランド売り出し/第1弾はクッキー
クッキー名 「札幌農学校」
メルマガ発信も


 法人化して1年。「北海道大学ブランド」の売り出しが本格化してきた。エ
ンレイソウをモチーフにしたシンボルマークを商標登録して、キャンパスグッ
ズなどに使う計画だ。マークは民間にも使用を認め、第1弾として8日の入学
式で、マーク付き「北大印」クッキーが発売される。産学官連携の促進をねらっ
て、今月からメールマガジンの発信も始まった。

(報道部・阿部八重子)

 キャンパスに自生するエンレイソウをデザインしたマークは、学内では半世
紀以上前から学生のバッジや名刺のマークなどに使われてきた。創立120周
年を迎えた96年に正式にシンボルマークに決め、色やロゴとの組み合わせの
バリエーションもある。

 広報課によると、10月をめどに商標登録し、ロゴ付きのTシャツやマグカッ
プ、北大農場の生産物などを、来訪者の多い植物園や博物館、北大病院の売店
などで販売する構想。北大ブランドのPRと研究成果の普及がねらいだ。

 民間企業が商品にマークを使用する場合は、売り上げの一部を「学生支援金」
として寄付してもらうという。国立大法人は収益事業ができない。

 クッキーを売り出すのは札幌の洋菓子メーカー「きのとや」。長沼昭夫社長
(57)が水産学部卒という縁で昨秋、企画が持ち上がり、小麦粉、砂糖、ミ
ルクなどすべて道産原料のクッキー「札幌農学校」を製品化した。包装紙も、
2期生の新渡戸稲造が書いた「Boys be Ambitious」の文字
をデザインした特別仕様だ。店頭販売は29日から。新千歳空港の売店などに
も置く。

 一方、メール・マガジンの発行を始めたのは、知的財産を管理し、産学官連
携を促進するために一昨年10月に発足した知的財産本部。月に1度「北大発!
 知的財産」と題し、研究活動や産学連携、ベンチャー企業に関する話題、催
し案内などを発信する。学内向けには特許手続きやビジネス情報なども掲載す
る。

 配信の登録は、同本部のホームページ(http://www.mcip.
hokudai.ac.jp/)から。