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『佐賀新聞』2005年4月2日付

佐賀大、特許など技術移転機構を設置


 佐賀大(長谷川照学長)は一日、民間企業に大学が保有する特許や技術など
知的財産の利活用を促す技術移転機関(TLO)を学内に設置した。学内に埋
もれている優れた研究と企業を結ぶ窓口となって、新産業創出や地域活性化を
図る。

 同大のTLOは、株式会社や財団などを別法人にせず、税制上の優遇措置が
ある組織内設置型。元特許庁審査官の職員や教員ら十七人体制で、同大産学官
連携サテライト室(佐賀市駅前)や東京オフィス(東京都港区)にも職員を配
置。県内外の企業へニーズに応じて特許や研究成果を紹介するほか、共同研究
の創出を進めて技術移転を図る。

 昨年設置した知的財産管理室は、知的財産の保護、管理業務とともに、研究
者が兼業を優先したり、研究者の地位を生かして受益していないかなどの審査
を行う。

 文科省と経産省に特許料減免や補助金などが受けられる承認TLOを申請。
五月にも九州で八番目の承認TLOとなる。