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新首都圏ネットワーク


『毎日新聞』滋賀版 2005年4月2日付

滋賀医科大:学長選考「任命は違法」と提訴−−野田教授ら、取り消しなど求
め /滋賀


 学長を選ぶ際に行われた投票で票数が少ない人物が学長に任命されたのは違
法として、滋賀医科大の野田洋一教授(62)ら4人が1日、国と同大学を相
手取り、吉川隆一学長の任命行為の取り消しや慰謝料1430万円の支払いな
どを求めて、大津地裁に提訴した。

 訴えによると、吉川学長の4年の任期が3月末で満了するのに伴い昨年12
月21日、「学長選考の参考とするため」の意向聴取投票が学内で行われた。
結果は野田教授188票、吉川学長131票だったが、学長選考会議は吉川学
長を次期学長候補者とする決定を公示した。選考会議は同28日、「法人化さ
れたばかりで改革に取り組んでいる変革初期の学長交代は得策でない」などと
する見解を出した。

 国立大学法人法は学長選考を「学長選考会議に諮って定める」としており、
原告側は「選考会議に一定の裁量権が認められるとしても、得票差が大きくな
ればなるほど、選挙結果と異なる選考をする場合には、より強い合理的な理由
が必要となる」などと主張している。【深尾昭寛、岡村恵子】

 ◇滋賀医科大総務課の話

 訴状を見ていないのでコメントできない。