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『西日本新聞』2005年4月2日付 公立大学法人北九大が発足 「地域と歩む大学に」 【北九州】 公立大学法人・北九州市立大(小倉南区)が一日発足し、理事 長に阿南惟正・同大法人設立準備委員会委員長、学長に矢田俊文・九州大元副 学長が就任した。全国の大学・短大の定員と志願者数がほぼ同数になる“大学 全入時代”を控え、同大は「地域とともに歩む大学」を目標に掲げ、新たな体 制で大学間競争に臨む。 同市役所であった記者会見で、阿南理事長は「法人化によって大学は自立的 で柔軟な経営ができる」と強調。「教職員一人ひとりが当事者意識を持ち、積 極的に意見を出してもらう」と運営方針を示した。 矢田学長は「リーダーと構成員のまとまり方次第で法人化後の大学は差が生 まれる」とした上で「研究成果と卒業生を通して地域を変革する大学にしたい」 と抱負を述べた。また、広報の重視や外国語教育の言語を増やすなどの具体的 プランも例示した。 これに先立ち、阿南理事長と矢田学長は教職員約四十人を前にあいさつ。矢 田学長は「市民から広く支持される大学を目指そう」と呼びかけた。初めての 役員会や教育研究審議会、経営審議会もこの日開かれた。 同大は一九四六年、小倉外事専門学校として創立された。現在は小倉南区と 若松区の二キャンパス(計五学部)に、教職員約三百四十人と学生約六千八百 人を抱える。 |