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『北國新聞』2005年3月25日付

金大、外部評価で対策室 高判定獲得へ魅力向上


 金大は二十四日までに、第三者機関などの評価を受けるための学内準備を進
める「評価室」を設置した。国立大学法人法や改正学校教育法の施行で、同大
は定期的に四種の評価を外部から受ける必要がある。評価室は、大学間競争が
激化する中、高い評価を得るための対策を練ると共に、学内の各部局の活動評
価も実施、大学の魅力作りにつなげる。

 昨年四月に施行された国立大学法人法では、国立大は文科省の国立大学法人
評価委員会が毎年行う年度評価と、六年に一度行う総合評価を受ける必要があ
る。さらに改正学校教育法では、全国のすべての大学は七年に一度、法科大学
院などの専門職大学院は五年に一度、文科省が認証した第三者機関の評価を受
けることが義務付けられている。

 各評価は、大学側が自己調査した調書を各機関に提出することとなっており、
評価室では、その書類作りを担う。改善指導が出た場合には対応にも当たる。
また複数ある認証機関から金大の評価を依頼する機関の選択も行う。

 部局評価は金大独自の取り組みで、教育に対する学生の満足度や、研究上の
業績などを調査し、各部局の教育研究活動の質の向上を目指す。

 外部評価の結果は公表されることになっており、評価室の担当教員は、「大
学競争が激しくなる中、大学の社会的信頼を得るためにも、高い評価を得るこ
とが重要だ」と強調した。