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『毎日新聞』鳥取版 2005年3月30日付

鳥取大:産学が連携の「MOT」開校、受講者募集 /鳥取


 鳥取大は新年度から、民間業者の持つ技術の速やかな市場化に向け、産学が
連携して取り組む「MOTイノベーションスクール」を開校する。教授や大学
院生らとのグループ作業を軸に、技術計画の立案や経営問題の解決を探る全国
でも珍しい試みで、社会人を対象とした第1期生を募集している。

 「MOT」とは、民間業者の技術を円滑に市場化するため、技術・経営ノウ
ハウを持つ大学が助言する講座で、昨年度から各地の大学が設置。鳥取大では
昨年8〜11月に実験講座を無料開設し、受講した12社のうち7社が技術計
画を策定した。

 4月に開校するのは、社会人対象の標準(定員約30人)と経営幹部(同6
人)の2コースで、毎月2回ずつの計16回を前後期に分けて受講。研究テー
マに合わせ、工学部教員約15人と大学院生約20人が分担して指導する。企
業のトップを育てる経営幹部コースは別途、教員チームを編成し、戦略立案を
教授する方針。

 将来的には、専門職大学院へと移行したい考えで、標準コースを修了した受
講者には3科目6単位が認定される。各コースの学費は▽標準40万円▽経営
幹部150万円−−で、いずれも他大学の4分の1程度という。募集期限は4
月4日。問い合わせは鳥取大(0857・31・5211)。【平川哲也】