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『毎日新聞』2005年3月26日付 北海道私大調査:親の年収、過去最低を更新 北海道内の私立大・短大に昨年、子供が入学した世帯の平均年収は2年連続 で過去最低を更新したことが、道私大助成推進協議会の調査で明らかになった。 調査は90年から毎年実施。道内私立5大学・4短大の全新入生の父母70 69世帯が対象で、回収率は14.3%だった。 平均年収は前年比5.0%減の746万6000円。うち、道内世帯は66 6万6000円で全国最低だった。道内出身学生の割合は前年より3.1ポイ ント高い83.0%となり、経済的負担の少ない地元志向が強まった。 自宅外生が初年度にかかる費用は、約275万608円で、平均年収の36. 8%を占めた。入学金や授業料の初年度納付金は130万2194円で前年と ほぼ同額だったが、自宅外生への年間仕送り額は前年比3.0%減の95万6 662円で過去最低だった。 一方、奨学金給付を希望する世帯は40.9%で14.3ポイントも減少し た。奨学金を申請しない理由として「返済義務があるため」が31.2%に上 り、同協議会は「就職難の中、親が卒業後に子供に負担をかけたくないと考え ているようだ」と話している。【丸山博】 |