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新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2005年3月23日付

成績優秀者の学費全額免除/山口大、国立で異例の制度


 山口大(加藤紘学長)は23日、成績が優秀な学生の授業料を全額免除する
特待生制度を2005年度から導入することを決めた。文部科学省国立大学法
人支援課によると、国立大法人では、学業成績を基準とする特待生制度導入は
異例という。

 山口大によると、制度は全7学部の学生計約9000人が対象。各学年の前
期と後期の成績優秀者2人ずつを教授会で選び、半期分の26万7900円を
免除するという。

 財源は国が各大学に配分する運営費交付金で、年間約3000万円を支出。
05年度は前期の成績を基準にするため、後期から64人(医学部と農学部獣
医学科は6年制)が同制度の適用を受けるという。

 山口大は運営費交付金減額に伴い今春、授業料を52万800円から1万5
000円引き上げる。加藤学長は「やる気のある学生を支援し、値上げ分を還
元できれば」と話している。