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新首都圏ネットワーク


2005年3月23日 水曜日 山形新聞

山形大エリアキャンパスもがみ、新庄で調印式

最上8市町村の首長と仙道富士郎山形大学長(中央)が「山形大エリアキャンパスもがみ」
の協定書に調印した=新庄市・最上広域総合開発センター 高等教育機関がない最上地方
の8市町村全体をキャンパスに見たて、山形大が教育研究活動を展開する「山形大エリア
キャンパスもがみ」の協定調印式が22日、新庄市の最上広域総合開発センターで行われた
。2005年度に「オープンキャンパス」の開催など3事業を実施するほか、大学と自治体側
が今年4月に運営委員会を組織し、ほかにできる事業がないかを検討する。

 05年度事業の1つは5月21日に新庄市で開催予定の「オープンキャンパス」で、大学の研
究内容などを紹介する。2つ目は「大蔵村自然塾」の開講。大学の教員、学生が地元の児
童、生徒を対象に春夏秋冬の年4回、大自然を生かしたブナの森探索や天体観測などの授
業を行う。3つ目は、戸沢村での「学社融合共育プログラムへの教員と学生の参画」。年
間を通して、教員と学生が村内小中学校の授業研究などを支援。さらに、地域と学校が連
携した教育活動の在り方についてもアドバイスし、カリキュラムづくりを手伝う。

 調印式には、仙道富士郎同大学長と、高橋栄一郎新庄市長をはじめとする8市町村の全
首長が出席し、協定書に調印した。

 高橋市長は「人材育成は、これからの地域振興にとって大切なテーマになる。キャンパ
ス機能の誘致は、住民の教育への関心を高める効果も期待できる」とあいさつ。仙道学長
は「山大の歴史に1ページを加えることになった。これまでも(大学と民間企業・機関の
共同開発を進める拠点の)最上サテライトなどを通して地域の人々と交流してきたが、さ
らに結び付きが強くなる」と語った。