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『日本経済新聞』2005年3月19日付

道内の10国公立大、共同・受託研究1000件突破・2004年度


 道内に10ある国公立大学(短大を除く)が2004年度に実施した民間企業など
との共同・受託研究は、前年度比5.6%増の1011件(速報値)に上ったことが日
本経済新聞社のまとめでわかった。初の千件突破で、国立大学の独立法人化前
の01年度との比較では34%増という急増ぶり。独立法人化を機に、各大学が産
学連携を積極的に推進している姿がうかがえる。

 共同・受託研究は小樽商科、帯広畜産、釧路公立の三大学を除く七大学で増
加した。最も多かったのは北大の562件で、室蘭工大(108件)、北見工大(96
件)が続く。全体の55%強を占める北大がけん引している面はあるが、他の九
大学でみても過去3年間で24%増と大幅に伸びた。

 こうした動きを反映し、教員の発明件数や研究成果の事業化なども加速して
いる。北大知的財産本部によると、教員の発明届けは昨年4月から12月までに
196件あり、前年同期の111件を8割近く上回る。