トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


『朝日新聞』愛知版 2005年3月16日付

県立大改革 来春に基本計画
「現場の意向尊重を」

初会合で3大学長意見


 県立大、県立芸術大、県立看護大の3大学の改革の基本計画作りをする「県
立の大学改革推進会議」(会長・長谷川信義副知事)の初会合が15日、県庁
で開かれた。「21世紀に飛躍し、競争力のある、魅力あふれる大学」を改革
目標に、来年3月ごろ、大学改革基本計画(仮称)を策定する。

 昨年11月の有識者による「県立の大学あり方検討会議」の報告書をもとに、
県がまとめた改革方針を具体化する。県は07年度をめどに3大学を一括運営
する公立大学法人を設立、09年度をめどに県立大と県立看護大を統合する方
針だ。

 委員は副知事と県の関係部長、教育長、3大学の学長の10人で構成。1年
間で数回の会議を開催、下部組織として幹事会や専門部会を置く。

 初会合で、長谷川副知事は「県民の関心も高く、オープンな議論をお願いし
たい」とあいさつ。3大学の学長からは「学部・学科の再編や教育研究の充実
では、現場の意向を尊重してほしい」「専門知識のある職員が求められており、
職員が削減されるなら、能力の高い職員がほしい」といった意見が出た。

 県は今後、4月に文化学事課に大学改革室(仮称)を設置して改革を推進、
12月ごろにまとめる推進会議の中間報告を受け、公立大学法人設立準備委員
会(仮称)を立ち上げ、設立に必要な手続きを進める。