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新首都圏ネットワーク


『秋田魁新報』2005年3月12日付

「地域枠」はセンター試験課さず/秋田大医学部


 秋田大学医学部(飯島俊彦学部長)は11日、県内の医師不足解消を目指し
て18年度推薦入試から導入する5人分の「地域枠」について、大学入試セン
ター試験を課さず、小論文と面接のみで合否を決定すると発表した。入学者選
抜要項は7月下旬に公表する。

 医学科(定員95人)の推薦入学枠を現行の25から30に増やし、このう
ち5人分を地域枠に割り振る。受験資格は県内の高校を18年3月に卒業見込
みの生徒。選抜は11月下旬か12月上旬に行う予定で、出願要件などは未定。

 飯島学部長は「大学卒業後、9年程度は県内で勤務や研修することが最低限
の希望」としている。調査書の学習成績概評は「4・2以上の評価が望ましい」
とした。

 推薦枠の拡大に伴い、一般入試前期日程の定員を現行の60から55に減ら
すため、総定員は変わらない。募集人員は▽地域枠5▽推薦入学25▽前期日
程55▽後期日程10。

 地域枠は、大学卒業後に県内に残る割合が高い地元出身者に門戸を広くし、
医師不足に悩む県内地域医療の充実につなげるのが狙い。昨年4月の法人化に
より大学の判断で導入可能になった。全国では既に6大学で実施している。