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『山陽新聞』2005年3月9日付 大学発のベンチャーを 岡山大と中銀協定に調印 岡山大は九日、中国銀行(岡山市丸の内)と、産学連携や大学発のベンチャー 企業育成などに向け、情報提供や金融支援などの面で相互に協力する協定を結 んだ。 同大と企業の共同研究はこれまで、個々の研究者が持つつながりを主体にし てきたが、多くの企業と接点を持つ中国銀行が「仲介役」となり、幅広い産業 分野での組み合わせを目指す。 九日午前十時から、岡山大津島キャンパス(岡山市津島中)で、河野伊一郎 学長と永島旭頭取が協定書に調印した。近く連絡協議会を設け、具体的な活動 内容などを詰めていく。中国銀行は大学発の企業や新商品・技術の開発を資金 面やノウハウの助言などでバックアップし、企業、大学双方との関係強化につ なげたい考え。 河野学長は「中国銀行の仲立ちにより、学内に埋もれた特許を企業に製品・ 実用化してもらったり、インターンシップなど学生の実践教育の場が増えるこ とも期待できる」とし、永島頭取は「"問題解決型"の銀行を目指し、協定を機 に研究者の紹介など取引先のニーズにさらにきめ細かくこたえたい」と話した。 同様の協定は中国地方では、広島大と広島銀行などでも結ばれている。 |