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『大阪外大新聞』2005年3月9日付 来年度から授業料値上げへ 標準額引き上げを受け 来春から国立大授業料の「標準額」が現行の年額52万800円から1万5000円引 き上げられ、53万5800円となることに伴い、大阪外大でもこれに併せて値上げ することが2月16日までにわかった。3月末に国会で正式決定すれば、来年度か ら試行される。【3月9日 大阪外大新聞=UNN】 昨年の法人化で、国立大は国が定める「標準額」の上限を10%として、各大 学で授業料を決められるようになった。よって、標準額が引き上げられても現 在の額に据え置きすることも可能。しかし、据え置きするとしても、大学は標 準額から計算した額を国に納めなければならない。また、標準額が引き上げら れることにより、大学は自己収入が上がったとみなされ、国からの運営交付金 (予算)は減額されるという。このため、値上げしない場合は更なる減収は避 けられない。 是永学長は「今の教育研究を維持するためにはやむをえない」と値上げの理 由について話す。その一方で、「日本の人文系の高等教育を守り育てていこう とする姿勢が見えない」とこの方針を批判した。 値上げを受け、学生からは「仕方がない」とする一方で「授業料が上がって も何も変わらないのでは」との意見も。また、「これから先国立大もどんどん 変わっていって経営難になる大学も出てくるんだろうなあ、と思うとちょっと 心配」と外大の将来を危惧する声も聞かれた。 【新川佳那恵】 |