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『日本経済新聞』2005年3月8日付

島根大、学費融資の利子を負担・国立大で初


 島根大は4月から、山陰合同銀行と提携して在学生を対象にした授業料融資制
度を導入する。ローンを返済し始めるのは卒業後で、在学期間中の利子を島根
大が全額負担するのが特徴。「利子補給型の融資制度は国立大学では初めて」
(文部科学省)という。

 島根大は現在52万800円の年間授業料を、4月から1万5000円引き上げる予定。
山本広基副学長は「授業料未納で退学を余儀なくされる学生が年間 20―30人い
るため、経済的な支援策の一環として導入を決めた」としている。利率は年
3.5%(固定)に設定し、市中銀行の教育ローン(年4―5%)より低く抑えた。
卒業後に島根県か鳥取県のどちらかに居住・就職した場合は利率を0.5ポイント
引き下げる優遇措置も盛り込み、「卒業生の地元への定着も促したい」(島根
大)という。