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新首都圏ネットワーク


『読売新聞』中部支社版 2005年3月4日付

三重大付属病院 医療費支払い クレジットカード導入 4月スタート


 三重大医学部付属病院は4月からクレジットカードによる医療費の支払いを
スタートさせる。国立大学だったときには、クレジットカード会社への手数料
支払いが規制されていたためできなかったが、昨年4月の法人化でこの規制が
緩和されたため、導入を検討してきた。

 利用できるのは「VISA」「Master Card」「JCB」「AM
EX」と提携するクレジットカード。このほか預金口座から引き落とし機能の
ついた「デビットカード」も利用できる。診療費だけでなく、院内薬局利用の
場合は薬代も含めてカード決済することができる。

 同病院では「3割負担になって入院費が高額になっており、現金の準備がな
くても支払うことができる。また、急病や事故などの不意の出費にも安心して
もらえる」と、患者サービスを優先したと話している。

 病院にとっても、窓口業務や多額の現金を保管する管理面でコストダウンが
はかれるメリットもあるという。導入当初は外来で10%、入院で15%程度
の利用を見込んでおり、普及に伴って利用率は高まると見ている。

 同病院によると、国立大学病院では東大や名古屋大の付属病院がすでに実施
している。