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新首都圏ネットワーク


『朝日新聞』福岡・北九州版 2005年3月3日付

九大学長選 民間も参加
今夏から有識者も候補者推薦


 九州大は2日、今夏に予定される次期学長選考から、学外の民間人も候補者
になれる方式に改めると発表した。これまでは学内の研究者が候補者を選んで
投票で決めていたため、事実上、学内研究者の「人気投票」の色合いが濃かっ
た。九大が現行の投票方式で学外から学長を迎えた例はない。

 新しい制度は、民間の有識者らでつくる経営協議会と、教員による教育研究
評議会がそれぞれ5人以内の候補者を推薦する。学内の講師以上の研究者と課
長補佐以上の職員が投票し、上位3人の中から民間人や九大幹部らで組織する
選考会議が学長を決める。

 また、6年間の中期計画で学長がリーダーシップを発揮できるよう、任期を
現行の4年(再任2年)から6年に延長し、再任を禁止する。

 昨年4月の国立大学法人化を受けた制度改革で、東北大などは学内投票によ
る学長選挙を廃止している。