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『北日本新聞』2005年3月2日付 新「富山大」10月に発足 富山大、富山医薬大、高岡短大の県内三大学を統合して「国立大学法人富山 大学」を新設する国立大学法人法改正案が一日、閣議決定された。新・富山大 は十月一日に開設予定。三大学は新大学の学長選考準備に入っており、法案が 国会で可決され次第、本格的な協議をスタートさせる。国立大の統合は昨年春 に法人化して以降初めて。 閣議決定された法案は四月初めごろに国会で可決される見通し。新大学の学 長は、法律が公布された日から二カ月後に、文科相から指名を受けることになっ ており、三大学は法案成立後、ただちに「合同学長選考会議」を設置する。 同会議は、三大学に常設されている学長選考会議から選出された委員と学外 者で構成。新大学創設準備協議会管理運営部会は一日までに、三大学の理事ら でワーキンググループを発足させ、同会議委員の総数や三大学から何人ずつ委 員を参加させるかなどについて検討することを決めた。 国立大の法人化後、学長選考は法人法の上では、学長選考会議だけで決めら れるようになったが、事前に意向投票を行い、結果を参考にするケースが多い。 新・富山大は、富山大教育学部を改組した人間発達科学部と高岡キャンパス に新設する芸術文化学部のほか、人文、経済、理、工、医、薬の八学部となる。 また、医薬理工を融合した博士課程を持つ新大学院の開設を目指している。 閣議決定された法案には、筑波技術短大を廃止し、十月一日から四年制の筑 波技術大とすることも盛り込まれている。現在八十九校ある国立大は八十七校 になり、独立した国立短大はなくなる。 |