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新首都圏ネットワーク


『河北新報』2005年3月1日付

東北大学長新選考方式 説明求め教員218人署名


 東北大が学長選挙を廃止、学内に新設した「学長選考会議」による選考方式
に決めたことに対し、栗山規矩・経済学研究科長ら同大の教授が28日、新方
式導入の理由の説明などを求める教員218人分の署名簿を、選考会議に提出
した。

 署名は電子メールを使って2月7日から27日まで募り、従来の学長選で選
挙権を持っていた教員約2000人の1割に当たる218人が賛同している。

 栗山研究科長ら3人の教授が、選考会議副議長の坂本尚夫・薬学研究科長を
訪ねて手渡した。

 昨年4月の国立大の法人化以降も、ほとんどの大学が投票方式の学長選を残
す中、東北大は「従来の選挙は民意を反映していない」などとして廃止に踏み
切った。

 発起人の1人である谷口旭・農学研究科教授は「学内の合意形成が十分に行
われていない。候補者の選考基準や、選考過程の透明性確保などについても、
説明を求めたい」と話した。

 一方、同大職員組合は学長選の廃止撤回を求める署名活動を展開中で、約1
00人分が集まった。3月末までに大学側に提出する。