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新首都圏ネットワーク


『秋田魁新報』2005年2月25日付

授業料を年1万5000円値上げ/秋田大、新年度から


 秋田大学(三浦亮学長)は24日、新年度から年間授業料を1万5000円
値上げし、53万5800円とすることを決めた。同日開いた役員会で決定し
た。国立大学の年間授業料の目安となる授業料標準額が引き上げられたことに
伴う措置で、2年ぶりの値上げ。

 同日の経営協議会、教育研究評議会の審議を踏まえ、意思決定機関の役員会
で正式に決めた。出席者から特に異論は出なかったという。同大学は「教育研
究の質を維持、向上させ、学生の期待に応えるためには、国の標準額と同額に
改定することが適切であるとの結論に達した」としている。

 国公立大学の授業料は昨年4月の法人化に伴って、国が示す標準額を参考に
各大学が自主的に決定できる。だが、標準額が引き上げられると、大学の収入
の柱である国からの運営費交付金が削減されることになっているため、大学の
経営に与える影響が大きい。

 同大によると、標準額の1万5000円引き上げに伴う運営費交付金の削減
額は6900万円。さらに、法人化に伴う経営効率化推進策として7400万
円削減されるなど、新年度の同大への運営費交付金は3億円の減額となってい
る。このため、経営効率化だけで削減分を吸収するのは困難で、授業料引き上
げが必要と判断した。