新首都圏ネットワーク |
『毎日新聞』滋賀版 2005年2月24日付 滋賀医科大:教職員の残業手当、一部未払い /滋賀 滋賀医科大(大津市瀬田月輪町、吉川隆一学長)が教職員に対して残業時間 に見合う残業手当を支払わなかったなどとして、大津労働基準監督署から是正 勧告を受けていたことがわかった。関係者によると、同大学が国立大学法人と なった昨年4月以降、総額1億円を超える時間外手当の未払いがあるとみられ る。 同大学などによると昨年4月、国立大学法人化に伴い大学と教職員団体との 間で労使協定を締結。時間外勤務の上限を1人月45時間にすることなどを定 めた。昨年秋以降、時間外勤務の扱いについて「超過勤務命令簿に記載された もののみ」とする大学側と、「実際には記載分以外にも時間外勤務はある」と する教職員団体とが対立。教職員団体からの申し入れを受けた同署が昨年末に 調査を行い、教職員が協定の時間を超えて労働していた実態がわかった。 同署は今月16日、大学に対し協定を守るよう勧告。昨年4月にさかのぼっ て未払いの時間外手当を払うよう求めた。同大学では3月15日までに改善内 容を報告するとしている。 同大学庶務課の前原義久課長は「是正勧告を重く受け止めている。調査して 職場環境や時間管理の改善を講じていく」と話している。【北川功、小松雄介】 |