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『京都新聞』2005年2月23日付 滋賀医大が残業代未払い 1億円超? 労基署が是正勧告 滋賀医科大(大津市瀬田月輪町)が、労使協定で定めた残業時間を守らず、 教職員に超過勤務手当を支払っていないとして、大津労働基準監督署から是正 勧告を受けていたことが、23日までにわかった。 勧告によると、同大学は労使協定で決められた残業時間を超えて教職員を残 業させている実態を改め、3月15日までに昨年4月にさかのぼって時間外労 働の実態を調査し、超過勤務手当を支払うよう大学側に求めている。 同大学は1人あたりの残業時間の上限を、1週間に15時間、1カ月45時 間、1年間で360時間以内と労使協定で定めている。教職員団体は昨夏から、 上限を越えた超過勤務実態があり、手当の未払い分があるとして大学側と協議 してきたが、大学側は「超過勤務命令簿に基づいて適正に支給している」と主 張。このため教職員団体が大津労基署に調査を申し入れ、昨年12月下旬に大 津労基署が同大学に立ち入り調査した。 教職員団体側は「未払いの超過勤務手当は合計で1億円から1億5000万 円になる」とみており、同大学庶務課は「是正勧告に従って、今後超過勤務の 実態を調査し、勤務時間の管理を徹底したい」としている。 |