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『毎日新聞』京都版 2005年2月21日付 京都自由大学:市民のための「自由大学」 来月、京都・中京区で開校 /京都 ◇大学人とかんかんがくがく−−学長は益川・京産大教授 大学の現状への批判から、市民に開かれた自由な学問の場をつくろうと、京 都在住の大学人らが3月、「京都三条ラジオカフェ」(中京区三条御幸町)に 「京都自由大学」を開校する。学長には世界的な物理学者、益川敏英・京都産 業大教授が就任し、講師は大学教授らがボランティアで務める。受講参加資格 は年齢性別不問で「威張らず、平和的で、地道な人」。教壇は置かず自由に議 論し、飛び入り参加も歓迎という。 講師は徐勝(ソスン)・立命館大教授(人権論)ら計47人で分野は文学、 経済、政治から宇宙論まで多岐にわたる。3月11日から来年1月まで原則毎 週金、土曜午後7〜9時、計82講義を予定。参加費は1講義1000円(資 料代など込み、学生半額)。事務局の竹内真澄・桃山学院大教授(社会学)は 「国立大法人化などで競争原理が強まり、大学は公共の存在でなく商品に変わっ てしまった。幅広い市民に知を還元する原点に戻りたい」と話す。 各回定員約30人。優先的に講義を受けられる受講登録を3月10日まで募 る。登録用紙は「ラジオカフェ」などにあるほか、ホームページ(http: //www.k2.dion.ne.jp/~ockfu/index.html)からも登録できる。3月5日午後1 時半、ひと・まち交流館京都(下京区河原町通五条下ル)で開校記念シンポ (無料)がある。 問い合わせは竹内教授(075・332・5815、ファクス兼用)。【野 上哲】 |