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新首都圏ネットワーク


『西日本新聞』2005年2月16日付

九大が授業料値上げ 新年度から1万5000円


 九州大(福岡市)は十五日の会見で二〇〇五年度から学生・大学院生の年間
授業料を現行より一万五千円引き上げ、五十三万五千八百円とすると発表した。

 対象は新年度の新入生と在学生を含む約一万七千人。値上げの理由について、
梶山千里学長は「学生の教育プログラムや施設を一層充実させるため」と説明
している。

 値上げに伴う学生支援策として、現在は成績が一定水準に達した学生に限定
している授業料免除を「経済的理由が成績の低下につながっている者」にも拡
大する。三十人程度を予定している。

 国立大の授業料は昨年四月の法人化に伴い、〇五年度から各大の裁量に任さ
れるようになった。文部科学省が「標準額」として示した五十三万五千八百円
を基準に「据え置き」から「10%増」までの範囲で設定する仕組みで、九州・
山口では既に山口大、長崎大、鹿児島大などが九大と同じように「標準額」へ
の値上げを決めている。