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『毎日新聞』大分版 2005年2月12日付

県:2県立大を法人化 自主性確立、弾力的経営へ−−来春めど /大分


 県は来年4月をめどに、県立看護科学大学と県立芸術文化短期大学を法人化
することを決めた。1法人1大学とし、法人名は「公立大学法人○○」となる
予定。具体的名称は今後検討する。

 少子化や国立大学の法人化、県の行財政改革が背景にある。昨年7月、県立
大学等公立大学法人化検討委員会(委員長・嘉目克彦大分大学副学長)を設け、
2校の今後の在り方と法人化への移行を協議して来た。同委は1月31日、
「一日も早く法人化へ移行を」と報告書を提出していた。

 法人化に伴い独立した組織による自主性が確立され、目標評価制度導入によ
る的確な運営管理ができたり、企業会計原則による弾力的な経営が可能になる
などのメリットがあるという。

 近く設立準備のための組織を立ち上げ、法人の定款作りや資産の譲渡などに
ついて協議を始める。また現在、知事部局職員から派遣されている事務局職員
の身分についても、プロパー職員を採用するのか、県からの出向とするのか、
など検討される予定。【平野美紀】