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新首都圏ネットワーク


『北國新聞』2005年2月10日付

金大ブランド商品続々 大学間競争を反映


 金大の学校名や校章などを記した「金大ブランド」商品が続々と登場してい
る。内容はせんべいやまんじゅう、輪島塗や七尾の和ろうそくまで多彩で、学
会の手土産や入学の祝いとして配ってもらうなどして大学のアピールに役立て
る狙い。全国の大学でもオリジナルグッズは多様化する傾向にあり、国立大学
の法人化や少子化などで激化する大学間競争を反映した格好だ。

 昨年四月に法人化した金大では、金大生活協同組合が同年三月ごろから、新
たなオリジナルグッズの開発に本格的に乗り出した。それまでTシャツやシャー
プペンシルなど七種だったグッズはこの一年で三倍の二十四種に増えた。

 石川にある大学であることを強調しようと、地元の特産品を生かし、ズワイ
ガニ入りのせんべい、金箔入り菓子、輪島塗の小物入れ、七尾の和ろうそく、
あぶら取り紙などをそろえた。昨年十一月には、角間キャンパスの里山の草花
を描いた紙漆器トレーも登場した。

 デザインなどには学生や教職員のアイデアを取り入れ、地場産業振興にも貢
献したいとほとんどの商品は県内企業に発注している。

 石川の伝統産業を生かした品ぞろえは、全国の受験雑誌などにも紹介される
など注目を集めており、自信を深めた関係者は今春入学者用に注文制で校章の
焼き印入りまんじゅうを発売することも決めた。開発を担当する問谷元子さん
は「近所に配ってもらえれば、金大をより多くの人に知ってもらえる」と期待
を込める。

 全国の大学でもオリジナルグッズの多様化は進んでおり、東大がワインや泡
盛、京大もコーヒーや緑茶、金太郎あめ、早大、慶大はクッキーなどの菓子類
のほか、早慶戦にちなんだラグビーのユニホーム姿の「ハローキティ」の縫い
ぐるみを販売するなど、修学旅行生らの人気を集めている。

 問谷さんは「オリジナルグッズは、さりげなく大学をアピールできる。今後
は研究の成果を社会に還元できるようなグッズも開発したい」としている。