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『読売新聞』2005年2月9日付 国立大もサバイバル 名古屋大・・・外国籍OK 構内に保育所 名古屋大(平野眞一学長)は来年4月から、同大の教職員や学生、留学生を 対象にした学内保育所を開設する方針を決めた。国立大の学内保育で、国立大 学法人が設置主体となるのは全国初という。 名古屋市千種区の東山キャンパス内に、約5900万円をかけ、平屋建て約 210平方メートルの保育所を建設。就学前の乳幼児が対象で、定員は30人。 運営は外部に委託する。 名大には、1968年に父母らが運営する共同保育が2園設置されたが、財 政難のため、76年に名古屋市に移管された。だが、外国籍の子供や市外の居 住者などが利用できず、学内から新設を望む声が強かった。 森英樹・副学長は「若手研究者が安心して子育てができる条件を整え、大学 としての魅力づくりに力を入れていきたい」と話している。 山口大・・・成績優秀者の授業料免除 山口大(加藤紘学長)は8日、新年度から成績優秀者の授業料を全額免除す る特待生制度の導入を決めた。全国の国立大学法人でも異例の試みで、丸本卓 哉・副学長は「免除することで学生のやる気を引き出したい」としている。 大学によると7学部すべてが対象。前、後期に分け、単位などを基に各学年 の成績優秀者2人を教授会などで選び、半期分の26万7900円を免除する。 成績が良ければ何度でも選ばれ、4年間(医学部と農学部獣医学科は6年間) 免除になる可能性がある。 前期の成績を基にするため、実質的なスタートは後期からとなる。 同大の学部生は昨年5月現在、9099人。全学部で年間114人が特待生 になり、免除分にあたる約3000万円は大学の運営交付金から支出する。同 大は新年度から、授業料を現行の年間52万800円から1万5000円引き 上げる。 |