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新首都圏ネットワーク

2005年2月9日(水)「しんぶん赤旗」

少人数学級
行政も成果を実感
山形県教委の研究会 全国から参加
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 山形県教育委員会が主催した「第六回少人数学級編制研究会」が八日、東京・千代田区
の都道府県会館で開かれました。全国から二十一都道県八市の教育行政担当者らが参加し
、少人数学級の成果や課題について情報を交換し、議論しました。

 山形県からは少人数学級の成果について報告があり、「発言しやすくなった」という子
どもの声や子ども同士のかかわりが深くなったという教師の声が紹介されました。

 同県では「不登校の減少」「欠席日数の減少」「学力向上」などの成果が出ています。
また、県教委の担当者が地域の学校を訪問して教職員・保護者の要望を聞く「スクールミ
ーティング」、山形大学の研究者と協力しての授業改善の研究など少人数学級を生かすと
りくみを進めています。各学校でも、子ども同士がじっくり話し合うなど授業の工夫をし
ています。

 研究会ではこのほか長野・栃木・山口の各県の報告や研究者を交えてのシンポジウムが
あり、教員の確保と資質の向上、少人数を生かした授業改善をどう進めるかなどについて
話し合いました。

 山形県は二〇〇二年から少人数学級を導入しはじめ、今年度は小学校全学年で実施、来
年度は中学一年生に広げる計画です。

 研究会は、その成果と課題を明らかにし、地方からの教育改革を広げようと、全国の教
育委員会に呼びかけて年二回開催しているものです。