トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


毎日教育メール 2005年2月7日付

 【大学】高知大に「無報酬の教員」 財政難で苦肉の策


 高知大学(相良祐輔学長)は、名誉教授ら教員OBが登録制で非常勤講師な
どをする組織「エルダープロフェッサーセンター」を4月に設立し、新年度か
ら無償で教べんをとってもらう。大学が2日、発表した。国立大の法人化で予
算が削減されたための苦肉の策で、全国初という。

 高知大によると、今年度で退職する教員を含め、70歳以下の約80人に登
録を要請、登録した元教員は、各学部の希望に応じ、非常勤で授業などを受け
持つ。

 高知大の国立大学法人になる前の2003年度分の非常勤講師手当は、国か
ら支出された計約1億5000万円。しかし、法人化された今年度は同手当の
枠がなくなった。今年度約500人だった非常勤講師の1割程度をOB教員で
賄い、1000万円以上の人件費節約が目標。初年度はまず10〜15人程度
の登録を見込む。