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新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2005年1月28日付

大学に教育課程充実求める
中教審、卒業認定厳格化も


 高等教育の在り方を検討していた中央教育審議会(鳥居泰彦会長)は28日、
大学が学部学科や研究科といった組織本位の発想を改め、学位を与えるのにふ
さわしい体系的な教育課程をつくるよう促す答申を中山成彬文部科学相に提出
した。

 大学志願者数が入学者数と一致する「全入時代」が2007年に到来するこ
とを踏まえ、教育の質を重視する考え方に転換するよう要請した。早急に取り
組むべき重点政策として、教育課程改善に加え、教養教育や大学院教育の充実
も求めた。

 ほかの重点政策として(1)大学同士の競争が激化する中で各校が経営改善
に努める(2)世界トップクラスの大学院を形成する(3)これまで指摘され
てきた「卒業が簡単な大学」から脱却、「出口管理」を強化する−などを挙げ
た。