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新首都圏ネットワーク


『静岡新聞』2005年1月28日付

授業料、学長の考えは 値上げ控え、学生と公開討論 静大


 静岡市大谷の静岡大で27日、学生と学長の公開討論会が開かれ、来年度か
らの授業料値上げなどについて意見交換した。学生有志でつくる「静大・自治
会を考える会」が主催した。

 国立大の年間授業料の目安となる「標準額」が今春、現行の52万800円
から1万5000円引き上げられ、現在標準額の静岡大も同様の値上げを行う。
各大学の裁量で、標準額の10%まで上乗せでき、学部ごとに異なる授業料を
設定できるが、静岡大はいずれも行わないことを決定している。

 天岸祥光学長は、国立大学協会として標準額の引き上げに反対していること
や、国からの運営費交付金が授業料値上げを前提に決められてしまったことな
どを説明した上で、「大学としても苦渋の選択だった。効率化や経費削減で学
生へのサービス向上に努めたい」と理解を求めた。

 学生からは「学生と連携して反対姿勢を取っていただきたい」「今後も値上
げなどの際は説明の場を設けてほしい」などの声が上がった。