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新首都圏ネットワーク


『陸奥新報』2005年1月25日付

弘大の動向に注目 05年度授業料改定
北東北3大学長が見解 岩手大は値上げ決定


 国立大の年間授業料標準額が来年度から一万五千円引き上げられることに対
し、北東北国立三大学連携推進会議は二十四日、弘前、岩手、秋田三大学の学
長連名で「やむを得ず授業料を値上げした場合は、学生教育関連予算の一層の
充実を進める」との見解を示した。岩手大は既に値上げを決めており、未定の
弘大と秋田大の動向が注目される。

 標準額が現行の五十二万八百円から五十三万五千八百円に改正される案に、
同会議は国に再考を求める声明文を出すなど反対の意を表明。しかし昨年十二
月二十四日に値上げが閣議決定された。

 値上げしなかった場合他大学と比べて収入減となり、中央の大学との格差が
広がるなど、大学経営への負担は必至。弘大は二月十日、学生を対象に授業料
に関する経過の説明会を開く方針。

 また経営協議会や役員会を経て、三月末までに授業料を据え置くか値上げに
踏み切るかを決定する。

 弘大の遠藤正彦学長は「大学に負担を強いる案が次々と決まっている。学生
や保護者には負担を掛けたくないのが本音だが、じっくりと意見集約して対応
を決めたい」と話した。