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新首都圏ネットワーク


『日本経済新聞』2005年1月24日付

東北大、学長選を廃止へ・選考会議に権限


 東北大学(吉本高志学長)の学長(総長)選考会議(議長・小田滋前国際司
法裁判所判事)は、学内選挙に替えて選考会議がトップダウンで学長を選ぶ選
考規定を決めた。同大が24日にも正式公表する。文部科学省によると、総合研
究大学院大学を除く国立大学で、学内投票の廃止は初めて。他大学の学長選考
に大きな影響を与えそうだ。

 学長選考会議は昨春の法人化で全国立大学に設けられた。学長選考の規定を
各大学独自に定め、最終候補者を決定する権限を持つ。東北大は12人の委員
(学内、学外同数)で構成する。

 新規定によると、経営協議会(経営問題の審議機関。学外委員、学内委員各
13人で構成)、教育研究評議会(教学問題の審議機関。学長、理事、学部長な
ど学内の52人で構成)が、それぞれ5人以内の候補者を、順位を決めず選考会議
に推薦する。教授・助教授30人以上の推薦があれば候補者に加える。