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『産経新聞』2005年1月5日付 首都大学東京 「文化学科」創設へ 教養人を育成 東京都の石原慎太郎知事は今年四月に開学する「首都大学東京」に、教養人 の輩出を想定した新学科「文化学科」(仮称)を創設する考えを持っているこ とを明らかにした。四日までに産経新聞のインタビューに答えた。石原知事は 今夏で二期目の任期の折り返しを迎える。治安対策など選挙時の公約は軌道に 乗り始めており、新学科の設立が都政の新しい課題の一つに浮上する可能性が ある。 石原知事は「『石原がうるさく言って作った学科』をつくりたい」と述べ、 開設時期は「四月の開学から一、二年を経てから」と話した。 学科の内容は「まだ構想がうまく浮かんでこないが『文化学科』のような学 科。本当の教養を持った、趣味性もある教養人が出てくる学科があったらいい」 と話した。 首都大学東京をめぐっては、「江戸・東京の文化や、都市の文化をどのよう に学問領域にするか」という課題がある。石原知事の「文化学科構想」は、こ れらの課題をのみ込んだ上で、新大学を特色づけるものになる可能性がある。 首都大学東京は、現在の都立大学など四大学を統廃合し、「都市教養」「都 市環境」「健康福祉」など四学部、定員千五百十人で四月に開学。他大学での 単位取得を認める「単位バンクシステム」などを特徴にしている。 |