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時事通信配信記事 2004年12月21日付 助教授は「准教授」=短大卒で「短期大学士」−全入時代の将来像・中教審 希望者全員が大学・短大に入学できる「大学全入時代」を目前にし、中央教 育審議会は20日、2020年ごろまでを展望した高等教育の将来像について の中間報告をまとめ、中山成彬文部科学相に提出した。教員組織を改め助教授 を独立した「准教授」にし、短大卒業生にも学位を与えるなどの具体的制度改 正を提案。経営が悪化した大学などへの対応策の必要性も初めて盛り込んだ。 今後一般からの意見を募集した後、来年1月下旬の答申を目指す。 中間ま とめでは、高等教育に関する国の役割は「計画の策定と規制」から「将来像の 提示と政策誘導」に移行するとした上で、「質の保証が重要な課題」と指摘。 これまで規制緩和が先行した「事前」の設置認可の役割も強調した。 具体的には、従来の「学部・学科」といった組織中心の考え方から、学位を 与える「課程」中心に転換する必要性を指摘。教員組織についても、自ら教育 研究を行う教授、それを助ける助教授や助手という現在の形を改め、助教授も 独立した教育研究者として「准教授」にするよう提案した。助手については、 独立して教育研究を行う新職と教育研究を補助するタイプに分けるべきだとし た。 短大については、単なる称号だった従来の「準学士」ではなく、学位の「短 期大学士」を卒業生に与えるよう制度改正。一定の条件を満たした専門学校の 卒業生には大学院入学資格を与えるなど、活性化を図る改革を求めた。 一方、少子化の現実を踏まえ、経営困難で大学などの存続が不可能となる場 合に初めて直接的に言及。「在学生の就学機会の確保を最優先に対応策が検討 されるべきだ」とした。(了) |