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『高知新聞』2004年12月22日付 高知女子大が独自の改革案 「女子大の方が武器に」 高知女子大学(青山英康学長)はこのほど、学内で論議を重ねた独自の改革 方針案をまとめた。男女共学化問題については、法人化後の厳しい競合の中で は「女子大」の方が「強力な武器になる」と強調。また、新たな社会科学系学 部として「ビジネス学部」の創設を提案している。 大学改革は県任せではなく、「大学としての姿勢を示すべきだ」と県立大学 改革検討委員会の論議と並行して、1年前から学内で煮詰めていた。青山学長 がたたき台を教員に示し、論議しながら加筆、修正。10月の評議会で承認さ れ、「高知女子大学における大学改革―改革の歩みと新しい大学像―」と題す る冊子にまとめた。 共学化問題については「法人化が目前の課題」とし、「県立大だから共学に すべきであるという論理だけでなく、大学経営の視点からも判断してどちらが 有利かの判断が必要」と指摘。法人化による厳しい競合の中では「女子大」の 方が大学の特色として「強力な武器になる」と強調する一方で、「大学の社会 的責任として、男子の入学希望者を拒むことはできない」と付記している。 改革方針案に盛り込まれた「ビジネス学部」は、「生活」「地域」「情報」 のビジネス領域で女性の視点から企画、マネジメント、起業のできる人材養成 を狙う。 既存の生活科学部、文化学部、看護学部、社会福祉学部は機能を拡充。生活 科学部は現在の3学科を健康栄養学科と健康環境科学科の2学科に改組。文化 学部は全学態勢で行う教養教育の充実発展の責任を負う。看護学部、社会福祉 学部とも専門職養成に力を注ぎ、学生定員数の増加を図る。 青山学長は「改革案は県立大学改革検討委の最終提言への対案ではない。教 員の英知を結集して、新たな女子大像を探ったものだ。設置者の知事や県議会 の決定には従うが、県立大でいくのか、法人化するかによって将来像は大きく 変わる」と話している。 |