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新首都圏ネットワーク


[AcNet Letter 222] 広島大学学長選考規定 助手を学長選挙から外す
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Academia e-Network Letter No 222 (2004.12.21 Tue)
http://letter.ac-net.org/04/12/21-222.php

━┫AcNet Letter 222 目次┣━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━

【1】広島大学学長選考規定 助手を学長選挙から外す

【2】大学管理本部の背信行為に怒りを込めて抗議する!!
東京都立大学・短期大学教職員組合 中央執行委員会
2004年12月16日 

 【2-1】都立大の危機FAQ 緊急情報のコメント:
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki.html#121704-protest-from-kumiai


【3】国立大学の授業料は上がり続けるのか
Blog ごまめのはぎしり 2004年 12月19日 より
http://nobusan.exblog.jp/1451488

 【3-1】 『読売新聞』2004年12月20日付
   文教・科学技術予算、過去最大の減少・・・私学助成を減額


【4】WEB東奥 (http://www.toonippo.co.jp/)
サマワ学生のメッセージ要旨(2004年12月18日)
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20041218010023111.asp

 【4-1】Blog:壊れる前に 2004.12.20 サマワの大学生たち
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2004/12/post_30.html


【5】東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/)
ビラ配り無罪 裁判官も反省すべきだ
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20041218/col_____sha_____002.shtml

【6】緊急アピール「Dさんを救え!」
Dさんを救え!緊急行動市民の会
  http://www.geocities.jp/dchakma99/

【7】Falluja, April 2004 - the book
  「選挙のため」の欺瞞:ナオミ・クライン
  13日ガーディアン記事
  http://teanotwar.blogtribe.org/entry-bd6f5fe7c5900e7f4b0c8d301393b7a4.html

━ AcNet Letter 222 【1】━━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━━━

広島大学学長選考規定 助手を選挙から外す

──────────────────────────────

「広島大学では21日、学長候補者推薦の公示を行う予定とし
ているようですが、広島大学教職員組合は、広島大学学長選
考会議が決定した学長選考規定に対し、「抗議し、その改訂
を求める」申し入れを本日行いました。



広島大学の新しい学長選考規定に対する申し入れ
―新規定に抗議し、その改訂を求めるー

  2004年12月16日 広島大学教職員組合執行委員会


1.不十分な審議

広島大学の学長選考のプロセス(以下、新規定とする)が、
途中の審議過程をほとんど公表しないまま、学長選考会議に
よって決定されました。11月16日の教育研究評議会では
新規定が審議されることなく、報告のみがなされました。

私たちは、すでに9月15日に、牟田泰三学長宛に「『学長
選考のあり方』に関する質問状」を提出していましたが、こ
れに対する回答さえ与えないまま、 このような一方的な措置
が行われたことに、強く抗議致します。

2.非民主的な選考規定

新規定は、

(1)学長選考会議の裁量権が、候補者決定の段階にまで及
び、構成員が意向投票を行う際の選択肢を制約していること

(2)助手は意向投票からすら排除されていること

(3)何らの原則も示されず、事務職員の上層部(副課長以上)
のみに意向投票権を与えていること

(4)学長候補者の最終選考にあたって「意向投票結果」の公
表が確約されていないという4つの大きな問題が含まれてい
ます。

とくに、助手を原則的に意向投票から排除する(当面は第1
次意向投票のみを認め、第2次意向投票から除外している)
ことは、言語道断です。これまでの 広島大学の50年を超え
る歴史の中で定着していた「助手を含む大学構成員の投票で
学長を選考してきたシステム」の大幅な改悪に、私たちは絶
対に反対致します。

3.新規定の改訂を求める

今回の学長選挙は、国立大学法人広島大学への移行後最初の
選挙として、重要な意味をもつものです。法人化後、運営費
交付金の毎年一律削減に象徴される ような厳しい状況のもと
で、教育研究を充実・発展させるためには、教職員の叡智を
結集した大学運営が必要で、学長にはそのためのリーダーシッ
プを発揮す ることが求められています。それには教職員によ
る強い支持が必要であり、全教職員の意思を十分に反映した
選挙によって学長が選出されることが望まれま す。

組合は今回の学長選挙にあたり、選挙が全教職員の意思を反
映する民主的な制度のもとで行われることを求めて、新規定
の早急な改訂を申し入れます。

(1)広島大学に働く全ての構成員に投票権を与えること,と
くに助手の投票権の剥奪を白紙に戻すこと

(2)候補者決定における学長選考会議の裁量の余地をなくす
とともに、候補者による所信表明の機会を設けること

(3)意向投票の結果を公表した上で、その結果が充分反映さ
れた候補者決定を行うこと

(4)投票総数の過半数を占める候補者がいない場合は,上位
2名による決選投票を行うこと

以上

━ AcNet Letter 222 【2】━━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━━━

大学管理本部の背信行為に怒りを込めて抗議する!!
東京都立大学・短期大学教職員組合 中央執行委員会
2004年12月16日 
http://www5.ocn.ne.jp/~union-mu/1216.htm
──────────────────────────────

「本日、「大学管理本部長」名で都立の各大学学長宛に『任用・給
与制度の選択について(依頼)』という文書が届けられました。
これは表題が示すとおり、現在、組合と当局の間で交渉の真っ最
中である法人下での雇用、賃金制度に関して、労働条件を示さず
に労働契約を押し付けようと発せられたもので、組合とすべての
教職員に対する重大な背信行為です。

第一にこの文書は言語道断な交渉ルール無視であり、誠実な交渉
義務に反する暴挙です。私たちは昨日、12月15日に、まさにこの
問題に関する緊急要求書および制度選択の前提となる事項に関し
ての解明要求書を当局に提出し、合意した交渉ルールに則って20
日に決定されていた団交の議題とするべく、双方の窓口において
内容整理の話し合いを行っていたのです。その最中にこの文書が
事前に内容を提示することもなく一方的に出されたことは背信行
為以外の何ものでもありません。

第二にこの文書はなんら労働契約の前提となる判断材料を示して
いません。当局自身が去る7月2日付の『5項目要求への回答』にお
いて「法人と教員各人が労働契約を締結する際には、労基法に定
める項目に関し、条件を明示」すると述べているにもかかわらず、
これまでと同じあいまいな内容提示のまま、教員の現在と将来の
生活を決してしまう選択を迫っていることは許しがたい不誠実さ
です。その判断に必要だからこそ私たちは再三にわたり団交で問
いかけ、解明要求を提出しているのです。

私たちは管理本部に対して、この文書を撤回し、まず緊急要求と
解明要求に答えることを強く要求します。また、各大学学長に対
しては、組合の交渉過程を注視し、軽はずみに「依頼」に応えな
いよう要望します。

4大学の教員のみなさん。組合は12月20日団交を予定しており、
さらに別記の緊急要求、解明要求を管理本部に求めています。こ
れらの経過、結果は遂次「手から手へ」とHPでお知らせします。
たとえこの「照会」が届いたとしても、安易に応じないようにお
願いします。評価制度の未定なままの任期制・年俸制も、昇任・
昇給を放棄することもどちらも、現状からの不利益変更なのです。
当局の横暴に団結して闘いましょう。」

──────────────────────────────
【2-1】都立大の危機FAQ 緊急情報のコメント:
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki.html#121704-protest-from-kumiai
──────────────────────────────

COMMENT:この組合の抗議文書の最後の部分を引用するが,今,「任
用・給与制度の選択について」に署名捺印して提出することは,
管理本部に任用・給与制度を自分勝手に作り運用する機会を与え
ることになる。まず,12月20日の団体交渉の結果を待つ必要があ
る。 4大学の教員のみなさん。組合は12月20日団交を予定して
おり、さらに別記の緊急要求、解明要求を管理本部に求めていま
す。これらの経過、結果は遂次「手から手へ」とHPでお知らせし
ます。たとえこの「照会」が届いたとしても、安易に応じないよ
うにお願いします。評価制度の未定なままの任期制・年俸制も、
昇任・昇給を放棄することもどちらも、現状からの不利益変更な
のです。

━ AcNet Letter 222 【3】━━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━━━

国立大学の授業料は上がり続けるのか
Blog ごまめのはぎしり 2004年 12月19日 より
http://nobusan.exblog.jp/1451488
──────────────────────────────

財務省の圧力により2005年にまた国立大学の授業料が上がる可能
性が高い.「標準額」が1万5千円値上げされ,53万5800
円となる.法人化後の大学では授業料は「自由」に設定出来るが,
大学には毎年効率化係数が掛けられ運営費交付金が削減されてい
くので,値上げしないで持ちこたえられる大学は少ないと観られ
ている.このままでは法人化した後も隔年で授業料と入学金が交
互に上がっていくことになるのかも知れない.中山文科大臣も
「(値上げ幅は)出来るだけ圧縮したい」と言っているから,値
上げすること自体には反対はないらしい.

国立大学の授業料は,私立大学の授業料(平均80万円くらい)
との比較により,「国立大生の自己負担を高めなければ納税者の
理解を得られない」という受益者負担論で引き上げられ続けてき
た.しかし,昨今の大学卒業生の就職難を見ていると,受益者負
担論は非常に怪しい.

日本は国際人権規約(社会権規約)の「高等教育の漸進的無償化
(第13条2項C)」(*)を留保している3カ国の一つ(他はマダ
ガスカルとルワンダだけ)である.2001年に留保の撤回が勧
告され,2006年までに勧告にもとづいてどういう措置をとっ
たのか,NGOや市民とどのような協議をしたのか報告すること
が要請されているが,日本はどうやら前向きの報告をするつもり
は無いらしい.
(*)http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kiyaku/2b_004.html

そういえば,撤回勧告とちょうど同じ年,小泉首相は5月7日の
所信表明演説で「米百俵の精神こそ、改革を進めようとする今日
の我々にとって必要なのものではないでしょうか」として物議を
かもしている.相変わらず「精神」を取り違えたままだ.

──────────────────────

ところで,新国大協も8日の臨時総会で要請文「国立大学関連予算
の充実について」を決議し,文部科学大臣へ提出している.しかし,
なんでも「反対」のへそまがりとしては,法人化を受け入れ,ず
るずる負け続けている国大協が何をいまさらと言いたくもなる.
だいたい,教員は裁量労働制にして給与を押さえ,職員は違法な
不払い残業に頼るしか運営出来ない大学の財政状況をなぜもっと
素直に社会に訴えて来なかったのか.効率化係数に関して「文部
科学省の尽力に期待したいと考えます」と書かれた我が学長の今
年の新年の挨拶を,「ホームページで期待しているより,御自身
で街頭宣伝でもやられた方が,よっぽど効果的だ」と批判させて
いただいたが今でもそう思う.危機感があるなら,国立大学長が
毎日交代で東京駅前あたりでハンドマイクを握られたらどうか.
駅前街頭宣伝のやり方くらいなら,喜んでお教えしてさしあげら
れる.

────────────────────────────
【3-1】 『読売新聞』2004年12月20日付
文教・科学技術予算、過去最大の減少・・・私学助成を減額
────────────────────────────
#(私立大学への補助は来年度は3197億円で65億円減と
のこと。政府は、国公私立の区別なく学費値上げを推奨してい
る。この効果的少子化推進政策は大きな成果を上ている。)


━ AcNet Letter 222 【4】━━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━━━

WEB東奥 (http://www.toonippo.co.jp/)

サマワ学生のメッセージ要旨(2004年12月18日)
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20041218010023111.asp
──────────────────────────────

【サマワ18日共同】イラク南部サマワのムサンナ教育大、科学大の
学生グループが18日までに寄せた日本へのメッセージの要旨は次
の通り。

一、サマワの陸上自衛隊の活動に関して、いくつか明確にしておき
たいことがあります。日本人とイラク人の間には人間同士の付き合
いや経済的な関係がありますが、自衛隊や日本人は、以下の点につ
いてよく理解していないのではないかと思うからです。わたしたち
は陸自の撤退を主張しているのではありません。客観的かつ論理的
に対応してもらいたいのです。

一、日本政府はイラク問題について、米国とばかり協議するのでは
なく、イラクに対して尊敬を払うような方法で対応すべきです。確
かにイラクは米国の支配の下にありますが、イラク暫定政府と協議
すべき事項はたくさんあるはずです。

一、自衛隊のこれまでの活動は日本政府が約束した水準の5%にも
達していないとイラク人が考えていることを、日本政府と自衛隊は
よく理解すべきです。建物にペンキを塗ったりすることは、イラク
のインフラ再建とは考えられません。多くの分野で大規模事業や設
備の提供が必要です。自衛隊は1年間、この小さな州でさえ、そう
した事業実施ができなかったのですから、イラク全体の復興にどう
して参加できるのでしょうか。

一、イラク人は、物ごいをしたり、助けを求めたりしているわけで
はありません。双方が利益を享受できる関係を求めているのです。
日本がイラク復興に参加し、その結果、石油や貿易の利益を得ると
いう形です。

一、自衛隊の活動が限定的な理由を不安定な治安情勢のため、と説
明するのならば、それはイラクの北部や中部であれば合理的かもし
れませんが、南部、特にサマワでは誰もが何でも自由にできるので
すから、受け入れられません。

一、日本の人たちに知ってほしいのは、われわれはどんな理由でも
一般市民を殺害したり、拉致したりするいかなる行為にも反対だと
いうことです。そうした行為はイスラム教やイラク人の倫理観、伝
統とは相いれないし、実行者はイラク国外から来たテロリストです。

一、われわれは日本人に感謝をし、尊敬もしています。日本とは友
好的な関係もあります。だから、日本人にはイラクを、占領された
無力な国としてではなく、資源豊富で能力もある独立国として扱っ
てほしいのです。イラクの苦悩や問題は自分たちの手で解決できる
はずです。(共同通信社)

──────────────────────────────
【4-1】Blog:壊れる前に 2004.12.20 サマワの大学生たち
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2004/12/post_30.html
──────────────────────────────

はなゆーさんの記事でサマワの大学生たちが日本人にあてたメッ
セージのことを知りました。要旨は、

1. 日本はイラクの問題についてアメリカとではなくイラクと
話し合いをするべきだ、

2. 自衛隊が今やっている活動はイラク復興に全く役立ってい
ない、

3. イラクは一方的な援助を求めているのではなく、対等な関
係を築きたい、

4. サマワの治安は安定しており、自衛隊が活動を限定する理
由にはならない、

5. 殺害や拉致はイスラム的でなく、外国人テロリストの仕業
である、

6. イラクが自分たちの手で問題を解決することのできる国だ
と考えてほしい、

というものです。特に3番目と6番目の点は、日本国内では、派兵・
復興支援などの言葉で論じる際に、意図はどうであれ、かなり後
ろに追いやられてきてしまったのではないかと思います。

恥ずかしいことに、私はサマワに大学があるかないかなど、考え
たこともありませんでした。思うように情報を見つけることがで
きないでいるのですが、サマワには高等教育機関が三つあって、
どれもインターネットにつながっているようです(デンマーク陸
軍のサイトの情報)。今回メッセージを共同通信社に寄せたのは
ムサンナ教育大と科学大の学生たち。イラクの大学生たちと日本
の大学生たちが話し合えるような場を作ることはできないかなぁ、
と思いました。


━ AcNet Letter 222 【5】━━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━━━

東京新聞社説 2004.12.18

ビラ配り無罪 裁判官も反省すべきだ
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20041218/col_____sha_____002.shtml

──────────────────────────────
抜書『立川事件の被告が七十五日間も身柄を拘束されたのは裁判官
が拘置を認めたからだ。身元も明らかで逃亡や証拠隠滅の恐れが明
らかにあるとはいえない人たちを拘束し続けたのは、警察や検察の
主張を無批判に受け入れたとしか思えない。』

#(管理者註:こういった、本当の問題点に注意を喚起した大手紙
があるだろうか。BLOG::Tiao が、大手紙の購買をやめて地方紙に乗
り換える運動を提案されていた(*)が大賛成である。本気でその運動
を開始すべき時が来たように思う。)
(*) http://blog.readymade.jp/tiao/archives/000954.html

━ AcNet Letter 222 【6】━━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━━━

 緊急アピール「Dさんを救え!」
 署名運動へのご協力をお願いいたします!
 http://www.geocities.jp/dchakma99/
Dさんを救え!緊急行動市民の会
────────────────────────────
署名用紙(PDF形式)
http://www.geocities.jp/dchakma99/
ウェブ署名:
http://www.ihope.jp/webkun-fm/subscription.wks
メールフォーム:
http://www.geocities.jp/dchakma99/mail.html
────────────────────────────
#(編註:命の危険に曝されることを知っていながら強制送還
するのは未必の故意による殺人行為といえるが、そのような冷
酷な罪を日本が犯すことを望む人がいるのだろうか。政府間で
秘密取り引きでもあるのだろうか。)

緊急アピール文

市民のみなさま、日本に在住するすべてのみなさま12 月 2
日 、一人の亡命活動家が、法務省・入国管理局によって不当
に拘束され、この 1 〜 2 ヶ月の間に生命にもかかわるよう
な重大な岐路に立たされています。   

私達は、下記の呼びかけ団体が連なって「 D さんを救え!緊
急行動市民の会」を結成し、今月末にも予想される口頭審理
に向けて、署名運動をスタートしました。少しでも多くの市
民の賛同を得て入管当局に提出し、 D さんの仮放免と在留資
格をかちとっていきたいと考えています。この署名運動の広
がりが D さんを励まし、法務省・入管当局の判断を左右しま
す。署名にぜひ協力してください!また家族、友人、地域に
この署名を回してください!(コピー、転載大歓迎)市民団
体、 NGO に関係のある方はぜひ取り組みに賛同・協力してく
ださい。どうかよろしくお願いします。

Dさん( 31才、男性)は 2年前に、バングラデシュから日
本に来ました。Dさんはバングラデシュの少数・先住民族
ジュマの活動家として政府・軍隊の迫害とたたかってきま
した。また先住民族同士の対立・抗争という二重の危険か
ら逃れて日本に政治難民としてやってきたのです。

来日後、 60日以内の難民申請を行ない、却下されたあとは、
異議の申し立てなど、手続きを順守してきました。難民とし
ての状況を理解してもらうまで、裁判も辞さない覚悟でいた
Dさんが、逃げも隠れもしないで出頭に出向いたところをい
きなり収容した東京入管のやり方に、私たちはショックを受
けています。拘束する必要はまったくないはずです。この流
れが入管による強制退去に向かうとすれば、本国に送られた
ら殺されるおそれのあるDさんを「死地」に追いやることを
意味します。

バングラデシュ南東部のチッタゴン丘陵地帯に住む先住民族
=ジュマの人々は、長年の政府・軍隊による激しい土地取り
上げ、追い出しとベンガル人入植政策に抵抗し、多くの犠牲
を出しながら闘ってきました。 '97 年に和平協定が結ばれた
ものの状況はむしろ悪化し、軍と入植者の占拠が進行してい
ます。和平協定をめぐって、先住民族の内部で分裂、抗争が
繰り返されています。このチッタゴン丘陵地帯での先住民族
迫害の歴史は、バングラデシュ政府に多額の ODA を拠出して
きた日本(人)とも無縁ではありません。

● 呼びかけ団体ショブジョ・バングラ/ジュマ協力基金/ジュ
マと歩む会/ジュマ・ネット/ジュマ・ピープルズ・ネット
ワーク・ジャパン/チッタゴン・ヒルこども基金

● 賛同団体インド森の民とつながる会(MTK)/反差別国際運
動日本委員会(IMADR-JC)/

連絡先 「Dさんを救え!緊急行動市民の会」
Email: jcity_67@ybb.ne.jp Fax: 0422-66-3796 
〒 110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 
丸幸ビル5F 「ジュマ・ネット」気付
URL:http://www.geocities.jp/dchakma99/
──────────────────────────────

2004年12月20日(月)皆さんのご協力のおかげで署名は
「1.500」筆あつまりました!ありがとうございます!

12月24日にはDさんの口頭審理が行なわれます。この口頭審査
で、集まった署名を提出します。

その後も、引き続き署名活動は行なっていきますが、24日がま
ず大きな1つの山場です。 ここで強制退去令ではなく、在留を
みとめるよう法務省・入管当局へプレッシャーを与えるには、
「5000」や「10000(1万)」の市民の声が、必要です。1万には
なかなか届かなくても、せめて「5,000」という数は目指せない
数ではないと思います。予定では、23日にすべての署名を集計
し、整理して24日に提出します。あと、約3日あります。この3
日間で、メール署名、ネット署名をあと「3,500」に少しでも近
づけるようにがんばりましょう。合計「5000」筆の署名になる
ようにどうかご協力をお願いいたします!

━ AcNet Letter 222 【7】━━━━━━━━━━ 2004.12.21 ━━━━━━
Falluja, April 2004 - the book

「選挙のため」の欺瞞:ナオミ・クライン,13日ガーディアン記事
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-bd6f5fe7c5900e7f4b0c8d301393b7a4.html
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抜書『10ヶ月が過ぎ,イラク,米国が数千の人命を失ったあ
とで, 選挙は,イラクの一部がまたもや侵攻され,ほかの地
域が戒厳令下 に置かれている状態で,行なわれることが予定
されている。有権者 名簿については,アラウィ政府は「オイ
ル・フォー・フード」の名 簿を使うことにしているが,それ
は1年前に提案され却下された案 である。というわけで,す
べての口実がうそだということははっきりした。もし今選挙
が実施されうるのなら,1年前でも実施できていたに違いな
い。1年前ならイラクはほぼ全土がより平穏だったのだ。し
かし,そうしていたらワシントンにはイラクに傀儡政権を植
えこむチャンスはなかった。また,おそらくジョージ・ブッ
シュが2期目を勝ち取ることもできなかった。イラク人が米
国の軍隊によって運ばれてくるデモクラシーについて 懐疑的
であるということに,あるいは,選挙が解放のツールとして
ではなく,戦争の兵器として見なされるようになったという
ことについて,少しでも驚きはあるだろうか。』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集発行人連絡先: admin@letter.ac-net.org
趣旨:http://ac-net.org/letter/
ログ:http://ac-net.org/letter/log.php
#( )内は編集人コメント、「・・・・・」は編集時省略部分
登録:http://letter.ac-net.org/s.php
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