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『東京新聞』2004年12月17日付 都立2高専を統合 専攻科新設大学院と一体化へ 都教委の「高専改革検討委員会」(委員長・山際成一学務部長)は十六日、 都立工業高専(品川区)と航空高専(荒川区)を統合再編して専攻科を新設す るなど、より専門化した高等教育機関とする報告書をまとめた。 新高専は現高専二校をそれぞれ品川キャンパス、荒川キャンパスとして二〇〇 六年四月の開校を目指す。専攻科修了後、首都大学東京の産業技術大学院 (二〇〇六年設置予定)への進学を視野に入れており、日本で唯一大学院と一 体化した教育で「ものづくりのスペシャリスト」養成を目指すのが最大の特色 という。 また、運営面でも独立行政法人への移行や首都大学東京との一体的な運営方 法も検討するべきとしている。 報告書によると、工業高専は機械工学科、生産システム工学科、電子情報工 学科、電気工学科があり、航空高専は機械工学科、航空工学科、電子工学科を 持ち、二校で約二千人の生徒がいる。求人倍率は高く、毎年八十人前後が大学 に編入するなど高学歴化も進んでいる。 新高専は本科を機械工学系、電気電子工学系、情報工学系、総合工学系に分 けた計八コースで、一学年三百二十人規模とする。専攻科(二年)は一学年三 十二人。ロボット工学、航空宇宙工学、医療福祉工学などで専門性を高めた教 育を行うほか、ヒートアイランド現象、ごみ処理・リサイクルなどの環境問題 や防災対策など、東京が抱える問題解決に技術的に取り組む人材育成も目指す という。 |